冠攣縮性狭心症の治療の必要性

虚血性心疾患の治療

日本の冠攣縮性狭心症1,429例の多施設共同観察研究によって、リスクスコアの高いグループほど、イベント(死亡, 非致死的心筋梗塞, 狭心症不安定化, 心不全入院, 重症不整脈)の回避率が低下することが判明

予後関連因子 スコア
院外心停止の既往 4
喫煙 2
安静時狭心症 2
器質的有意狭窄 2
多枝攣縮 2
発作時ST上昇 1
β遮断薬の使用 1

虚血性心疾患の治療

Takagi Y, et al. J Am Coll Cardiol 2013;62:1144–53

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ここでは、「冠攣縮性狭心症を治療する必要があるか」について、改めてご説明させていただきます。

従来、冠攣縮性狭心症の予後は良好であると言われてきました。

しかし、最近の研究に拠りますと、リスク因子の集積が予後に影響することが分かってきています。

冠攣縮研究会による多施設共同の登録観察研究では、全国47施設、1,429症例を登録し最長5年間追跡して、イベント(死亡, 非致死性心筋梗塞, 狭心症不安定化, 心不全入院, 重症不整脈)の発生を調査しました。

院外心停止の既往、喫煙、安静時狭心症、有意狭窄、多枝攣縮、発作時ST上昇、β遮断薬の使用、これらそれぞれをスコア化し、合計スコアから低、中、高リスク群に区分して分析したところ、リスクの集積に伴ってイベント発生も高率になることが報告されています。