日本人の心筋梗塞発症において 「高血圧」は最大のリスク

日本人の心筋梗塞発症において 「高血圧」は最大のリスク

1.
冠動脈疾患では十分降圧することが重要である。原則として140/90mmHg未満を降圧目標とする。ただし、心血管イベントリスクが高い患者(糖尿病、CKDや脂質異常症、喫煙、家族歴など危険因子の重積)では可能であればさらに低いレベル 130/80mmHg未満を目指す。
2.
器質的冠動脈狭窄を有し、狭心症を合併する高血圧では、Ca拮抗薬や内因性交感神経刺激作用のないβ遮断薬が適応となる

Kawano H. et al.; Circ J 2006; 70: 513–517
高血圧治療ガイドライン2014(日本高血圧学会)より抜粋

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まず冠動脈疾患における降圧の重要性についてご紹介させていただきます。

こちらはJACSSという日本の疫学データで、日本人の急性心筋梗塞発症に関わる危険因子を検討したものです。

多くの疫学研究などから、冠動脈疾患の危険因子としては、高血圧をはじめ、糖尿病や高コレステロール血症などが知られていますが、JACSS研究の結果から、日本人においては「高血圧」が最大のリスクであることが示されており、高血圧の患者さんはオッズ比が約5倍と通常よりも高い急性心筋梗塞発症のリスクを有することが分かっています。

高血圧の存在は動脈硬化の発生・進展を促し、その結果心筋梗塞などの冠動脈疾患が発症あるいは進展すると考えられます。

したがって、冠動脈疾患の発症・進展抑制には、下に記載しているガイドラインで規定されているように、まずは厳格な血圧管理が重要となります。