JSH2014:臓器障害を合併する高血圧

脳血管障害(慢性期)の降圧目標を細かく規定

慢性腎臓病患者における降圧目標と第一選択薬(JSH2014)

降圧目標 第一選択薬
糖尿病(+) 130/80mmHg未満 RA系阻害薬
糖尿病(-) 蛋白尿 無 140/90mmHg未満 RA系阻害薬
Ca拮抗薬
利尿薬
蛋白尿 有 130/80mmHg未満 RA系阻害薬
  • 蛋白尿:軽度尿蛋白(0.15g/gCr)以上を「蛋白尿有り」と判定する
  • GFR 30mL/分/1.73m2未満,高齢者ではRA系阻害薬は少量から投与を開始する
  • 利尿薬:GFR30mL/分/1.73m2以上はサイアザイド系利尿薬,それ未満はループ利尿薬を用いる
  • 糖尿病,蛋白尿(+)のCKDでは,130/80mmHg以上の場合,臨床的に高血圧と判断する

高血圧治療ガイドライン2014(JSH2014)

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まず慢性腎疾患を合併する患者における降圧目標と第一選択薬についてご紹介いたします。

腎疾患を合併する患者では、糖尿病およびタンパク尿の有無によって異なる降圧目標と第一選択薬が設定されております。

糖尿病やタンパク尿いずれも無い場合の降圧目標は収縮期140、拡張期90未満で第一選択薬はレニン アンジオテンシン系阻害薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬のいずれかになります。

いっぽうで、糖尿病もしくはタンパク尿のいずれかがある場合では、より厳格な血圧コントロールが求められ降圧目標はさらに低い値の収縮期130、拡張期80未満に設定されております。

第一選択薬はレニン アンジオテンシン系阻害薬となっておりますが、慢性腎臓病を合併する高血圧では多くの場合、1剤では降圧目標値に達することができないため、多剤併用療法が必要となってまいります。

そのため、JSH2014では、レニン アンジオテンシン系阻害薬に併用する薬剤として一般的にはカルシウム拮抗薬がすすめられると記載されております。