JSH2014:血圧測定と臨床評価

家庭血圧を診察室血圧よりも優先

血圧測定POINT(JSH2014より一部抜粋)

1.
診察室血圧測定はカフを心臓の高さに保ち、安静座位の状態で測定する。1-2分の間隔をおいて複数回測定し、安定した値(測定値の差が5mmHg未満を目安)を示した2回の平均値を血圧値とする。診察室血圧に基づく高血圧の診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における血圧値によって行う。
3.
家庭血圧、および自動血圧計による24時間自由行動下血圧の測定は、高血圧、白衣高血圧、仮面高血圧の診断と薬効、薬効持続時間の判断に有用である。
6.
診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、家庭血圧による診断を優先する。
家庭血圧を優先する理由
日本では、高血圧患者の4人に3人が血圧計を所有しており、家庭血圧の測定が普及
諸外国のガイドラインでは…
家庭血圧の臨床応用性と診断能力をより高く評価しているという点で、JSH2014は英国やヨーロッパ、米国のガイドラインと異なる

高血圧治療ガイドライン2009/2014(JSH2009/2014)

  • image
  • image
  • image
  • image

2014年に改訂された高血圧治療ガイドラインJSH2014でもっとも注目すべきポイントの1つに家庭血圧の重視が挙げられます。

診察室血圧に基づく高血圧診断は、少なくとも2回以上の異なる機会における血圧値によって行います。
ただし、JSH2014では、診察室血圧と家庭血圧の間に診断の差がある場合、診察室血圧よりも家庭血圧の診断が優先されることになりました。

それではなぜ家庭血圧が重視されるようになったのでしょうか。

日本では、高血圧患者の4人に3人が血圧計を所有しているなど、家庭血圧の測定が普及しております。
また、家庭血圧は診察室血圧よりも生命予後の予測に優れるとの日本におけるエビデンスが多数蓄積されております。

そのため、JSH2014では、家庭血圧が重視されることになりました。